丈の低い木の丈は低い


サイン波/ノイズを生成するオシレーターやノイズジェネレーターといった古い機器のツマミ部分に直接、クランクやカムなどの機構が取り付けられ、自動で操作されている。この作品は、黎明期の電子音楽における音響合成や、18世紀後半から19世紀初頭にかけて現れた自動演奏楽器という、音楽史における、テクノロジーと表現の”過渡的”な存在や、その時代の珍妙と捉えられる事例を参照している。 過去を”現在”という頂点から切り離し、再編成する。”ありえたかもしれない歴史”というフィクションは、許容されるであろう存在だけでなく、無数の”他なるもの”を浮かび上がらせる視点でもある。
→Neural